大小山(足利病院周回コース)

 大小山は栃木県佐野市と足利市の市境にある山です。『大小山』としてガイドブック等に紹介されているのは、妙義山313mと大小山282mからなり、佐野側と足利側ではそれぞれ高い方を大小山と称しているようです。ここでは山頂標識にある通り、大小の文字が掛かっている方を大小山と呼びますが、そうこだわる事もないですよね。360度の展望があり、最近は富に人気のある山になっていて、特に冬の日溜りハイクにはもってこいの里山です。

大小山に掛かる「大小」の文字

 大小山には麓の阿夫利神社から、3つのコースがあります。山頂まででしたら4、50分もあれば登れます。しかし、それだとチョイ物足りないせいか、最近は隣の大坊山とを周回するハイカーが増えているようです。今回私たちTFHCの5人のメンバーは、足利病院奥の越床峠から大小山に向かい、やまゆり学園へ下山するコースをとりました。したがって、左の写真のような大小の文字板は見ていないのですが、参考までに以前に撮ったものを貼っておきます。

大坊山

 足利病院の駐車場から見た大坊山です。天候は雲ひとつない快晴。ふだんの行いがいいですからねぇ。今年初の山歩きを天も祝福ですよ。まぁ、晴れ女のK女史が参加してますが・・

越床峠への登山口

 越床峠に登る登山口を、10:05スタートです。冷たい風が少しありますが、歩き始めれば気になりません。

 登山口から5分も入ると、道は支尾根の出っぱりで二股に分かれます。どちらを行ってもいいし、尾根に上ってしまってもOKです。最近整備されたハイキングコースは右に行きます。まぁ、無理せず右に入ると直ぐに小さな砂防ダムに出ます。これは丸太で覆うように作られていてシャレていますよ。

ジャノヒゲの実

 この青い実、素敵でしょう。「ジャノヒゲ」の実です。漢字で書くと「蛇の髭」でしょうが、もともとは「龍」の意味らしいです。私は蛇は大の苦手ですが、龍だったら大丈夫かも。いや、実際いたら腰抜かすかも知れませんねぇ(^_^;)

越床峠

 越床峠です。登山口から15分くらいです。右の
写真でははっきり写ってないのが残念ですが、裃を
着けたチョンマゲの人物が、扇子を持った手を差し
上げようとしている(?)図画が線刻されています。
上部が欠けているので、「道」としかわかりませんが、
何て彫ってあったんでしょうね。私としては、ここに来る度に興味深く見ています。
 峠から左に登れば大坊山へ1時間くらいです。私たちは右に登ります。最初のピークまで息が切れま
す。でも、ピークの北面の眺めは素晴らしくよかったですよ。雪化粧した冬の山々は私には登れないでしょうが、男体山を眺めていると、以前、夏に登った思い出がよみがえります。そのときは天候に恵まれず、霧の山頂だったので中禅寺湖が見えませんでした。いつかリベンジしたいですね。

 手前の山並みは、越床峠から「鳩峰」へと続く尾根です。写真の右にあるのが鳩峰です。 鳩峰は、このHPにもUPしてますが、去年の正月2日、雪道の尾根をたどったのが一番でしたね。なにやら獣の足跡しかない新雪はいいもんです。まぁ、里山だから私にも行けたのですが・・・
 また、雪が降ったら歩いてみたいと思いますが、今年は今のところ暖冬ですね。

馬の背になった岩場

 越床峠から1つ目のピークから、大小山方面
に南下し、2つの大きなピークの間に、コース中
唯一とでも言うべき馬の背の岩場があります。
西側下に巻き道もありますが、ここはちょっぴり
スリルを味わいます。

妙義山と大小山

 この岩場を過ぎ登りきると、大小山を望むピークです。上右の写真の左が妙義山、右奥が大小山
です。今日は平日にもかかわらずハイカーが多いです。妙義山の山頂にも人が見えますが、写真で
は分からないでしょうかねぇ。

 最後のピークを下ると妙義山への最後の登りになりますが、そこに大きな岩が立ちふさがります。たいしたことなく登れるのですが、少し前までは、この岩の右側にロープが垂らしてありました。しかし、このロープを伝わる方がかえって危険に思えました。今は撤去されています。親切心なのか、スリルのためなのか分かりませんが、余計なロープは張らないほうがいいですね。妙義山から東に下る一番南の岩場の急坂にもロープがありましたが、ここで大怪我した人がいたそうです。そのあと、ロープは撤去されました。

妙義山山頂
 妙義山の山頂到着11:50。360度の展望です。狭い山頂に8人のハイカーが憩っています。阿夫利神社の駐車場は一杯だったかも。
(その時は無理して止めなくても、直ぐ下にも大きな駐車場があります)
 
 そろそろ昼食ですね。私たちの今日のイベントは『雑煮』です!
大ナベ担当の師匠さんと、汁担当のマラソンさんは予定地にどんどん行ってしまいましたが、肝心のモチは私のザックです(笑)
大小山山頂

妙義山から大小山は10分弱です。

大小山(手前)と妙義山(奥)

 右の写真の手前が大小山です。南側が切れ落ちた断崖絶壁です。ここに大小の文字板が掛けられています。私が子どもだったとき(うん十年前ですねぇ)木製の板でしたが、今は地元の方たちが金属板に掛け替えられました。私の住む館林からもはっきり分かるほど大きなものです。

 なんだかこの写真が一番良く撮れているみたいです(^_^;)  今日のメーンイベント、お雑煮です。これがやりたくてわざわざ遠回りしましたぁ。モチはそこらのスーパーで売っているものですが、マラソンさんが作ってきた汁は主婦顔負けものでしたよ。私は6こも食べましたぁ。
 この昼食地は登山道をちょっと外れた脇にあるのですが、風が来なく日溜りになっていて冬には絶好の場所です。しかも、関東平野が一望でき新宿あたりの高層ビルも見えたりするとっておきの場所です。

やまゆり学園登山口
 やまゆり学園の登山口直ぐに、
檻が仕掛けられていました。これは
イノシシ用です。ミカンが餌でしたが、
やはり何でも食すのですねぇ。
 これって、けっこうかかるそうです。
場所は違いますが、やはり大小山の
麓にある民家のお婆さんが、9頭だか
かかった話しをしてくれたことがあります。
お婆さんもその肉を食したそうですが、
たいへん血色が良くお元気な様子が
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印象に残りました。やまゆり学園からは車道歩きで足利病院へ。駐車地到着は1:50でした。