西ノ湖〜千手ヶ浜〜菖蒲ヶ浜   その2

 千手ヶ浜の桟橋は、6月中は中禅寺湖機船の発着があるようだが、それ以外は日曜でも定期便がない。クリンソウの咲くシーズン以外は乗客がないか、低公害バスもあるので採算がとれないのだろう。

 桟橋を北に行くと、菖蒲ヶ浜への遊歩道入り口がある。上の画像で、中央奥に、湖に突き出ているあたりに岩場が見える。それがこのコースの中間になる「赤岩」だろうと見当を付ける。

 コースマップを見ると、等高線にそって遊歩道がつけてあるようだから快適かもしれない。13時27分歩き出す。

 13時42分、「熊窪」。15分の行程はマップ通り。なんだか自信が付くような気持ち(^_^;)

 ここを高山方面に行けば、無名峠を越えて低公害車バスの通る幕張峠へ出る。以前、高山から小田代原を歩いたとき、唐松や白樺の林が続くユッタリした峠道を思い出した。

 熊窪から赤岩の手前までは湖の岸辺近くを歩く。ところどころ静かな浜辺があって、孤独を感じるほど美しい。

 幾つかアップダウンし、息が切れそうになる最後を登りきると赤岩だった。14時40分。

 しっかりした木製階段歩道の湖側に大岩がある。足が短いので登るとしても、降りるときがちょいと不安だろうと予測したが、せっかくだから、おっかなびっくり這い上がってみた。

 上部に境界標らしきものがあるが、狭いし、高所恐怖症をおして確かめる気分にはなれなかった(^_^;) 

 赤岩を過ぎると、上の画像のような少しのアップダウンがあって、国道へ出るまでは40分の距離。ほぼ標準の速さで行けると思うと、誰にも遭わない遊歩道も気楽になると同時に、旅が終わるようで歩行にも惜しむような気分になる。振り返ると、中禅寺湖の南岸方面に雲が出ていて、雲間からの光で湖面が輝いて見えるところがあった。ふと、『ざわめき』という言葉が浮かんだ。

 山裾を回りこんで降りたところに、ハンゴンソウの群落があった。花は終わりかけているのが少し残念。その中をぬけると、いきなり舗装された車道に出た。そこを右に下がっていけば菖蒲ヶ浜に出られるのだろう。しかし、ほっとしたせいかけっこう足が重い。ここは左に上がり、竜頭の滝停留所に向かうことにした。

 竜頭の滝バス停到着、15時9分。待つまでもなく15時6分発のバスが来た。なんだかすごく得した気分になった(^_^;) 
 
 赤沼車庫到着15時15分。乗車時間約5分で330円。バス代は少し損したような気分(~_~)
 
 バスを降りたら、雨がポツリ。どこかで温泉に入ろうと湯元方面に車を走らせていたら、ラジオが日光に大雨洪水警報が出たと言ってる間に、光徳牧場入り口あたりで本降りになった。

 遊歩道で雨に降られなくて良かった。久し振りの一人ハイキングを、天が祝してくれているような気がした。感謝m(__)m

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