平標山(たいらっぴょうやま・1983.7m)

 平標山は谷川連峰の西端にあります。標高は2000m足らずですが、森林限界上のなだらかな稜線が美しく、また高山植物が豊かで人気の山です。私は以前からこの山に登ってみたいと思っていましたが、今回山仲間6名で念願を果たすことができました。

 館林発は5:00。伊勢崎から北関東自動車道・関越道と高速に乗り、月夜野でおりて国道17号線で三国峠を越え、登山口のある元橋の駐車場には7:35に到着。まずは順調なスタートです。

洒落たトイレです

 元橋にはとても広い駐車場があります。それでも、この時間で舗装されたほうは満車。さすが人気の山ですね。砂利敷の方に駐車余地がありました。

 今回のCLはマル君です。おやぁ〜、登山者カードもチャント出してます♪

 元橋の駐車場から平標山には周回コースをとることができます。

@松手山を経由し時計回りに登るコース
A岩魚沢林道から平元新道を登り、平標山の家から山頂を目指す左回りコース

 @はいきなりの急登で高度を稼ぎますが、初心者を含む我々は安全策をとりAで行くことにしました。くたびれちゃったら、山の家で景色を眺めて来るだけでもいいじゃないか、という余裕(?)の作戦です。

一般車進入禁止のゲート
 舗装された林道を別荘地を見ながら行くと、やがて砂利道になりゲートがあります。
平元新道登山口

 林道を1時間ほど歩くと、平元新道の登山口があります。

 案内板には現在地から山の家まで60分、そこから山頂まで50分とあります。現在時刻9:00ですから、休憩を入れても昼前には山頂かも・・

 登山口を20mほど入ると、水場があります。湧き水ですから冷たいですよ。

 平元新道は良く整備された階段道が続きます。唐松林や広葉樹の樹林帯なので展望はほとんどありません。

 変わった面白い花を見つけました・・名前が分かりません。調べて分かったら改めて書きます。

 『山の家まで20分』の小さな標識のあるところです。えッ、まだ20分もあるのかって感じです。

 山の家到着10:40です。水場発が9:10でしたから、ちょいかかりすぎにしてもまぁまぁの内でしょうか。

仙ノ倉山

 登山道から山小屋に飛び出ると、まるでビックリ箱のように360度の展望が待っています。この瞬間は感動しますよ!

仙ノ倉山と平標山の間のなだらかな稜線
平標山

 360度の展望と言いながら、谷川連峰側の仙ノ倉山・平標山方面しか撮ってませんでした。関心が強い方向しか気が向いてないということかなぁ。今になると残念な気がします。というのも、今日の天気はここしばらくでは最高に良いと小屋の人に聞いたからです。

 山の家前の標柱にヘビの抜け殻が・・これわざと飾ってあるんだよ。あんましイイ趣味とはいえないよねぇ。と言いながら撮るヤツもいるしぃ^^;

 山の家から平標山頂までは50分の距離です。休み休み登って1時間くらいでしょう。ところが私はこの階段道は苦手なのです。山頂までもう少しというところで脚が危うくなりました。ヒザ関節の両脇が痛み足の小指も引きつるようで、明らかに痙攣を起こす一歩手前に来ていることが分かります。痙攣しちまうと、これって痛いんだよねぇ。内心ヒヤッとしましたよ。こんなトコで動けなくなったら万事休すですからね。 

 最後は引きずるような感じでようやく山頂に到着しました。ザックに缶ビールが入ってましたが、本当はもう飲む気も起きないほどでしたね。もっとも、意地が汚い性分だから飲んじゃったけど^^;  心の中では参ったなぁって思ってましたぁ。昼食時間を長めにとってもらってるうちに、何とかなりそうかなぁって感じまで回復しましたが、それでも正直なとこ下山は心配でしたよ。

 山頂にはずいぶんと登山者がいたのですが、こんなふうに山頂標識を写せる、時間の空白ってあるんですよね。もちろん、山頂は邪魔するもののない360度の展望です。私の愛する里山大小山の山頂の360度の展望を、100倍くらい雄大にした感じですね!

 上は仙ノ倉山へ行く整備された階段道。左の写真は下山する松手山方面です。脚に不安がありますから、これを越えて行くのかと思うとちょっと(いいえ、大いに)心配になります。

 ともあれ、下山するしきゃない! アンヨよもってオクレと祈るような気分でしたね。皆は、大丈夫かと聞いて、なんとかと応じたら、もう大丈夫なんだと思っちまったようです。まぁ、心配してもしょうがないしね。

 さて、このコース思っていた以上に花盛りでした。これを見て写真を撮っていると、だいぶ脚のことは平気になりました。気分って大事なんですねぇ(^_^;)

 ともあれ、花の写真をご堪能あれ。良く撮れてないのは腕のせいではありませんぞ。もっといいデジカメ欲しいナ。

シモツケソウ
アキノキリンソウ
シラネセンキュウ
お取調べ中でござる
ウメバチソウ?
キオン
オトギリソウ
ヒメシャジン(ツリガネニンジン)
フジアザミ
アサマフウロ
ヤマハハコ

これらの花がどんな様子で咲いているかというと

こんなふうだったり・・

こんなふうだったり・・


      ・・するのです。

ウツボグサ

 両サイドがお花畑です。高原のようなところの登山道では、思わず休憩代わりに立ち止まってしまいます。

 山頂から麓の元橋の駐車場までは、標高差が千mあります。ですから、下の写真のようなガレた場所の階段道もあります。下山にこのコースを選択したのは全く正解でした。こちらを登りに使っていたら花を楽しむ余裕はなかったかも知れませんね。

 花の写真を撮ったり、風景を堪能しているうちに脚はあんまり気にならなくなりました。こうなると稜線を渡る風も何もかも全てが素敵に感じるのですね。

 先行はずいぶん先に行ってしまったようですが、時間はたっぷりあるし、天気もいいし、急ぐことはないね! 私はまるで単独行者のように歩き、平標の大自然を楽しんでましたぁ。

 登山道の脇に、小さな赤い実が目立ます。これは「アカモノ」の実です。花は鈴型の可憐な白い花です。この名前は「あかもも」に由来するそうです。もちろん食べてみました。まだ、熟してないからでしょうか、味はいまいちでしたぁ^^;

 これはイワカガミでしょうね。花はとうに終わり種ができてるようです→

←リンドウですが、こんなにいい天気なのに花が開いていませんね。とすると、この奥ゆかしさはエゾリンドウでしょうか?

こっちのリンドウは開いてます。ツルリンドウです→
真っ赤な赤い実がなります。

 だいぶ下りて来たのでしょうね。高原状だった風景からだんだんと樹木が多くなってきました。
 ナナカマドの実が目の高さでなっています。去年行った日光の茶の木平で、採集したナナカマドの実で果実酒を作りましたが、あれどうなったろうか。ふつうはガマズミの実で作るんですよねぇ。きっとまずいだろうって、まだ呑んでません。

 こちらはもう赤く色づいてます。オオカメノキ(ムシカリ)でしょうか→

←それじゃあ、こちらはどなたさんでしょう。ヤブデマリ? あぁ、先生が欲しい〜

松手山の山頂標識

 そんなこんなで、植物学のオベンキョウをしながら松手山に着いたら、皆さんさらに先に行ってますって。急がんでもいいのにぃ。といっても、山頂から松手山まで45分とガイドにあるのに、私の到着時間は2:20。つまり倍はかかってるわけで、私が遅すぎ〜かも。 まぁ、仲間のN女史がヒョコヒョコ前を行ってるので、これくらいで丁度いいのさ^^;
 そのNさん、私が登山道を振りかえって撮影していると、いきなりキャーの悲鳴をあげます。驚いて(まぁ、いつものことでたいして驚かないけど・・)追いかけると、目の前をヘビさんが横切ったんですってさ。
 そしてしばらくして、Nさんの前を行っていた中高年カップルの女性がキャー。ヘビだって・・1度あることは2度、だったら3度もあるかなぁ。

 松手山から平標山を振り返りました。稜線の右の奥が平標の山頂です。よく歩いたなぁと思います。これから皆が待つ送電線の巨大鉄塔へは樹林の中の道です。

巨大鉄塔

 松手山から25分かかって鉄塔に着いたときはクタビレました。
 マル君が直ぐにコーヒーを入れてくれました。山で飲む一杯は美味しいですよ。

 鉄塔から駐車場までは一気に400mを下ります。この途中で見たホタルブクロがとても印象に残りました。太陽光が丁度上手い具合に花に当たり、まさにホタルが花筒の中にいるかのように輝くのです。光は風に揺れる木の葉か何かで遮られるのか、3,4秒間隔くらいで明るくなったり暗くなったりを繰り返します。

 この蝶はヒョウモンチョウの仲間だと思いますが、ノアザミの蜜を吸ってます。左の花はホツツジです。こんな観察を楽しんでいたら、また先行に離されました。感覚であと100mは下らないといけんなと思っていたら、先行は駐車場到着したとの無線が入りました。こっちはユックリユックリです。といってもけっこう一生懸命に歩いてるんですがねぇ。
 そして、またしても花です。今度はヤマジノホトトギス。見れば撮っておきたくなります。これが遅れる原因ですね。

 ねっ、ホタルがいるみたいでしょ。私はその様子を何枚か撮ったのですが、動画で撮ればよかったのにと悔やんでいます。それほど、その様子は自然界の、滅多に起きない奇跡のような偶然がもたらした美しい光景でした。

 松手山コースの登山口に降り立ったのは、3:55でした。鉄塔からは約50分もかかりました。無事に下山できたのだから、よしとしましょう!

 駐車場到着は4:00。皆が車の下に蛇がいるといいます。覗いてみると、なるほど細長いものがいます。1mはゆうにありますが、たぶん、アオダイショウです。これを写真に撮りたいとは思いませんでした。でも、ちゃんと3度目がありましたね。 


お山歩に戻る    トップページに戻る