湯沢峠越え(奥鬼怒温泉へ)


 秘湯といわれる奥鬼怒温泉へは、栗山村(現・日光市)の夫婦淵温泉から入るのがポピュラーなコースである。奥鬼怒四湯のうち「八丁の湯」と「加仁湯」は送迎バスがあるので、誰でもハイキングなしで入ることが出来る。
 私たちは昨年、金精峠から温泉ヶ岳・根名草山越えでここに入る計画を立てていたが、初日の天候の悪化から、金精峠へ登ったところで断念し、のんびりと送迎バスを利用して温泉につかり、翌日、奥鬼怒沼から物見山を越え尾瀬の大清水に抜けた。
 今年は当初そのリベンジで計画を立てていたが、
時間的な問題や私の体調などから、群馬県側の丸沼から湯沢峠越えで入り、翌日、金精峠に出るプラン等を予定していたのだが、去年は翌日が快晴だったのに対し、今年は翌日が天候悪化になり、結局のところ夫婦淵へハイキングで出ることになった。


 国道120号線で群馬側から日光に向かうと、金精峠に出る手前左手に丸沼がある。環湖荘入り口で入ると、湯沢沿いの左岸にホテルと駐車場がある。ここが湯沢峠越えの出発点です。

環湖荘:以前は丸沼温泉ホテルといいました

 駐車場の湖寄りはほぼ満杯ですが、泊り客だけでなく釣り客も多いようです。私たちは一番奥に停め準備をします。私だけは最初から登山靴を履いてきたので支度は簡単です。

登山口の標識

 駐車場の奥に登山口があります。館林を5時に出て来て、ここを8時20分スタートです。

丸沼に注ぐ湯沢
四郎岳:東側が切れている特長がありますね

 歩き出すと、右岸の奥に四郎岳が見えます。まだ登った事はないのですが、よさそうな山ですね。年配者が二人ここに向かっていました。私も挑戦の機会をつくってみたいと思います。

ホコリタケ

 登山道は湯沢の左岸についています。ホコリタケがありました。ゴルフボールくらいの大きさです。ちょっとつまむと、胞子がまるで煙のように噴き出します。

 前もって日光沢の宿には湯沢峠越えで入ることを言ってありますが、その時に、2番目の堰堤で右に入るのだが、笹で分かりづらいので注意するようにとのことでした。堰堤はたぶん3つ目だと思うのですが、どこから数えるかの違いかしらね?
 しかし、心配するほどのことはなく、現地では直ぐに確認できました。

 沢から離れ山に入っていくと、こんなキノコやあんなキノコがみられます。右上は猛毒のツキヨタケかなぁ? 一見食えそうで・・・

 湯沢峠までの登山道は道跡はしっかりついています。でも、展望にはあまり恵まれません。峠道だからね、仕方ないか。

 湯沢峠には10時40分ころ到着です。ここは標高1970mです。スタートの丸沼は1430mですから500mほど登った事になります。携帯は圏外でした。

 峠から栃木側はシラビソやアスナロ、モミの針葉樹が目立ちます。登山道は群馬側よりしっかりついているように思います。


 ジグザグにどんどん下り、沢音が聞こえるようになると、今日の昼飯場の根名草沢に出ました。11:40着、峠からは約一時間です。

 根名草沢は台風の爪あとでしょうか、倒木があったりして荒れてはいるようです。しかし、ガイドブックにも書かれているように、深山の中とは思えぬほど広く明るい河原が広がっていて、気分の良いところでした。

 1時間余り休憩した後、対岸に渡ります。ここはリボンが下げられていて迷うことないのですが、増水してると少し厄介かも。

根名草沢
食事は済んで、おやつ配り
湯沢峠から栃木側
オロオソロシ沢の清流

 少し登り返し、やがて平坦な道に出ます。ここら辺はアスナロがとても多いようです。ヒノキ、サワラ、アスナロは皆良く似ていますね。見分け方は葉裏の白く見える気孔線で分かります。Xサワラ、Yヒノキ、Wアスナロです。

 休まずに歩き、ちょい大き目の沢を越します。どうやらオロオソロシ沢のようです。ここからヒナタオソロシの滝展望台はまもなくです。

 展望台には1:50到着です。

 それにしても、変なネーミングですねぇ。「オソロシ」というのは素直に考えると「恐ろしい」の意味だと思うのですが・・

 ヒナタオソロシの滝は対面する山の中腹から流れ落ちています。こちらの山側のオロオソロシの滝とは丁度向かい合っている位置です。
 両滝とも数段になって落ちているのですが、それぞれ対面する山からでないと見られないのが面白いですね。

 今日、湯沢越えしてきたのは私たちの他にいたかどうか分かりませんが、展望台には何人もハイカーがいました。ここから鬼怒川本流にはジグザグに急降下します。すぐに吊り橋に出ます。

日光沢温泉
 吊り橋で左岸に渡り、右に下ればもうわずかで今夜の宿に着きました。
 宿到着は2:30。少し早いくらいですが、早速温泉にはいりビールです。早い夕食前に出来上がってしまいました。

一日目

2日目

 
早朝から雨です。ラジオで天気予報を聞いてもどうやら思わしくないようです。雷がどうのこうのと聞くと雨の中を引き返す気力もうせてきます。 

 で、こういうときに頼りになるのがマルくんです。彼が単独で湯沢峠を帰り、丸沼の車を夫婦淵に回すことにしてくれました。
 
 彼を見送ってチェックアウトぎりぎりの1時間後、他のメンバーはゆるゆると夫婦淵を目指してハイキング開始です。8:55

 上が加仁湯、左が八丁の湯です。なかなか豪華でしょ。それぞれの宿の間は15分くらいの距離があります。この2つは送迎バスがありますから、冬の雪見温泉もOKだとか・・・いいですねぇ♪

コース中最後の吊り橋

 説明文字がなくて申し訳ない・・・実際にもほとんど黙々と歩いていたものですから^^;

 雨は降ったり止んだりの小降りでたいしたことないのですがね。

 左の画像の実を知ってますか? 食べられるかって? 
 そうですねぇ。マムシグサの果実ですから・・そんな名を聞けばフツウの人は食べないでしょうねぇ。それに確か、毒草だったと思いますよ

 河原に咲いていました。アザミ類だと思うのですが調査中(^_^;)     フジアザミ(キク科アザミ属)と同定

最後の吊り橋の下にでます
沢にあった小島のような岩

 最後の吊り橋を渡ると、いったん河原に下ろされてしまいます。新しい遊歩道を工事中です。河原から林道に上がるのはすっと平坦だったのでキツイです。

 林道に上がったところでマルさんから携帯で連絡が入りました。車ですでに金精トンネルを抜けたとのこと。
 さすがに健脚ですねぇ。雨の中、3時間で丸沼へ着いてますよ! 記録保持者に指定かも(笑)

 夫婦淵温泉の駐車場11:15着でした。昼飯を食ってコーヒーを飲んでいるうちにマルさんも到着。

 山王林道を歩いて上っているうちにマルさんの車と出会うだろうという予想だったので、嬉しい誤算でしたぁ。

 雨はほとんど止んでいます。それで、戦場ヶ原の奥にある小田代が原を歩いてみようかとか提案もあったのですが・・温泉に入ってさっぱりして、湯滝で恒例の鮎にビールということになり・・・

 山王林道を走っていると、虹が出ていました。このように横から眺める虹もきれいですね。

川俣湖辺りに出た虹
はるか上から流れ落ちる湯滝

 前回湯滝を訪れた時も雨が降った後で水量が豊富でしたが、今度もそう。この滝は滑り台のように岩の上を勢い良く流れ落ちています。目の前に見られるので壮大な景観です。

 ここで焼いている鮎は名物らしい。アタマも骨も全部食べられる。でも、私は歯が悪いのてそんなマネができず、むしゃむしゃ平気で食ってるヤツをうらやましく思う。全部食えるんだぜ〜なんて言われるとなおさらだね。

 もっとも、、もっと年取って入れ歯使用になればガブリとできるかもね。まぁ、そんなジジィにはなりたくはないのですが・・・

 そんなこんなで、今回は歩き足りなかいむきもあったが、無事がなりより。
「来年」も再チャレンジ、3度目の正直という話もあるが、今から言っては鬼が笑うかな・・・


  「お山歩」に戻る     トップページに戻る